食事の楽しみを妨げるリスクとは?
年をとっても好きな物を食べたい、とお考えの方が多いと思います。
しかし、実際に食べたい物を食べ続けるためには
加齢に伴うリスクをカバーしなければなりません。
年齢を重ねることで口の中に現れるリスクは大きくわけて以下の3つです。
①虫歯や歯周病が原因で歯の本数が減る
歯周病や虫歯が進行することで歯を失うリスクが高くなります。
歯を失うことで以前のように固いものが噛めなくなり、
味わって食べることが難しくなります。
②口腔機能や味覚の低下
口の周りの筋肉が衰えることで、咬む力や舌の力の低下が
みられるようになります。食事中の食べこぼしやむせが起きるようになります。
③唾液分泌量の低下
薬の副作用や咬合力の低下が原因で唾液の分泌量が低下し、
口の中の自浄作用が弱くなります。
舌の表面に汚れが目立つようになり、
味を感じにくくなったり味覚が変化することがあります。
以上のようなリスクをカバーするためにホームケアや
定期健診を欠かさない、重症になる前に治療をする、
口腔機能低下を予防するためにトレーニングをするということが重要になります。
歯医者に通院できなくなったらどうするか?
病気などにより歯医者に通院が難しくなることがあります。
そんな時は訪問診療をご利用ください。
訪問診療とは、ご自宅や介護施設に出向いて治療や口腔ケアを行う診療のことです。
当院では外来診療だけでなく、訪問診療も行っています。
訪問診療で治療を受けることは通院が困難になった方へメリットがあります。
①通院が不要
お体が不自由な方が通院をすることは、
それだけでも患者様ご本人やご家族の方の負担になります。
訪問診療の場合はご自宅や入居されている施設などで
移動せずに治療を受けることができます。
また、認知症で不穏がみられる方も普段の生活環境で
治療を受けることができるため、
通院よりもストレスをかけずに治療を受けることが期待できます。
②孤独感の解消
通院が困難な方の中には外出する機会が減り、
人と関わる機会も減ったという方もいらっしゃるかもしれません。
訪問診療を利用することで、患者様やご家族の方の
話し相手となるため孤独感解消されるメリットがあります。
まとめ
美味しく食事をするために歯医者に定期的に通院することは大事です。
通院が難しくなったら訪問診療でぜひ受診を続けてください。
通院ができなくなったらお口の問題を諦める方も
多くいらっしゃいますが、長い人生を楽しむためにもお気軽にご相談ください。