入れ歯ってどうなのかな?ちゃんと噛めるのだろうか?取り外しとかめんどくさそうだなぁ…
昔、おじいちゃんおばあちゃんが喋ってる時に急に口から歯が出てきて、びっくりしたなぁ…
入れ歯というのは、世間的にはあまり良いイメージが無いと思います。
それはおそらく入れ歯を入れている人が不具合を訴えることが多いからではないでしょうか。
そもそも入れ歯で美味しくご飯が食べられるのか?
今回は入れ歯についてお話しします。
入れ歯の種類
まず、入れ歯は大きく2つに分けられます。
まだ何本か歯が残っている人に装着する「部分入れ歯」と、全部歯が無くなってしまった人に装着する「総入れ歯」です。
冒頭にある写真は「部分入れ歯」で左が保険、右が自費で作ったものになります。保険治療で作製した入れ歯は、写真のように金属で間をつなぎ、残っている歯にバネを掛けます。
2枚目の写真が、口の中からがぽっと出てくるイメージの「総入れ歯」です。入れ歯を安定させるためのバネをひっかける歯が無いために外れやすくなってしまいます。
入れ歯で美味しくご飯は食べられるの?
ここからが本題です。
よく入れ歯を作りにきた患者さんで、いよいよ入れ歯を装着する日「これでご飯が食べられる。」とおっしゃる方がいらっしゃいます。これは大きな間違いです。それはなぜか。
入れ歯は人工物だからです。初めて装着したコンタクトレンズに違和感がなかった人はいるでしょうか?新しく買った靴で靴擦れをした経験はありませんか?足を失った人が義足ですぐにどんどん歩けるでしょうか?
歯を失って人工の歯を入れたのですから、初めは慣れなくて当然です。
すぐには噛めません。すぐにはうまく喋られません。
何度か調整して、違和感があっても装着し続けて、ようやく「無いと困るもの」になるのです。「入れ歯で美味しくご飯は食べられるの?」
その答えは
「患者さんの努力と歯医者さんでの調整を重ねれば、美味しく食べられるようになりますよ」
快適に使い続けるには、調整とお掃除を忘れずに!
まとめ
入れ歯は出来上がったからといって終わりではありません。
そのあとの調整と定期的なメインテナンス、そして毎日のお掃除が入れ歯で美味しくご飯を食べ続けるための秘訣です。
歯が無くて入れ歯を作りたい方、ぜひ歯医者さんを受診してください。
ただし、必ず通い続けることを忘れずにお願いしますね。