入れ歯は人工の歯なので、虫歯にはなりませんが、きれいに見えても細菌が付着していますし、汚れたままにしておくと口臭や着色の原因となるので長持ちさせるためには正しいお手入れが必要です。

理想は毎食後、外してブラシで洗うことですが、せめて寝る前に1日１度は丁寧に洗いましょう。

寝るときは、洗った後に水の中に入れて保管します。

清潔を保つために水は毎日取り替えましょう。

２、３日に１回、入れ歯専用の洗浄剤を補助的に使用するのもいいでしょう。

洗浄剤で汚れを浮かし、その後、ブラシでこすって、流水で洗浄剤と汚れを洗い流します。

熱湯や漂白剤につけるのは変形や変色の原因となるので避けてください。

また、乾燥も変形の原因となるため、必ず水の中に入れて保管しましょう。

入れ歯を外した後のお口のケア

次に入れ歯を外した後のお口のケアを紹介します。

入れ歯のお手入れは衛生面からも長持ちさせるためにも大切ですが、残っている歯や歯肉、舌のケアもきちんと行っていますでしょうか？

入れ歯を外した後はお口の中もケアを行う必要があります。

入れ歯と接触している歯肉や上顎には食べかすや細菌などがついているので、放置すると口内炎や感染症の原因にもなります。

総入れ歯で自分の歯が１本もなくてもお口の中のケアは必要となります。

入れ歯を外した後はよく口をすすぎ、柔らかい歯ブラシなどで歯肉や舌、上あごをブラッシングすると汚れが取れます。

また、マッサージ効果もあり血行が良くなります。

部分入れ歯の場合は今後これ以上歯を失うことがないよう、しっかり歯を磨きましょう。

歯がまばらになっているときは１本ずつ丁寧に磨き、入れ歯のバネがかかる歯には特に汚れがつきやすいので念入りに磨きましょう。

まとめ

入れ歯をずっとはめたままにしていると、歯肉に負担がかかって血行が悪くなりがちになります。

寝るときは入れ歯を外して歯肉を休めるようにしましょう。