歯周病による口臭の特徴と原因、対策について
歯周病による口臭は非常に特徴的で、不快なにおいとして自覚されやすいものです。以下のようなにおいで表現されることがあります。
- 腐った卵のような臭い
- 生ごみのような臭い
- ドブや鉄のような金属臭
- 膿のようなツンとした刺激臭
これらの口臭の原因は、歯周病の進行とともに口内環境が悪化することによって起こります。
なぜ歯周病で口臭が強くなる?
①口腔内の清掃不足
歯周病になると歯茎が腫れて痛みが出るため、歯磨きが不十分になりがちです。その結果、汚れや歯垢がたまりやすくなり、悪循環が生まれます。
②歯周ポケット内での細菌繁殖
歯と歯茎の間にできる「歯周ポケット」には、歯周病菌が繁殖しやすい環境が整っています。これらの細菌が揮発性硫黄化合物などの悪臭ガスを発生させ、強い口臭の原因となります。
③膿の発生
歯周病が進行すると、歯茎の内部で膿がたまることがあります。この膿自体が非常に強烈な臭いを発し、周囲にまでにおいが広がることもあります。
口臭・歯周病への対策方法
- 歯科での専門的な治療
スケーリング(歯石除去)や歯周ポケットの洗浄などを通じて、口内の環境を整える必要があります。進行した場合には外科的処置が必要なこともあり、専門の治療なしでは根本的な改善は困難です。
- 定期的な歯科クリーニング
セルフケアに加え、1〜3カ月ごとの定期的なメンテナンスを歯科医院で受けることで、歯周病の悪化を予防できます。
- 正しい歯磨きとフロスの使用
毎日の歯磨きに加え、歯と歯の間まできれいにできるようフロスや歯間ブラシも活用しましょう。正しいケア方法は歯科で指導を受けることができます。
- 舌の清掃
舌の表面にも多くの汚れや細菌が付着します。舌ブラシを使って優しく清掃することで、口臭予防につながります。
- マウスウォッシュの使用
一時的な消臭効果はありますが、根本的な治療にはなりません。あくまでも補助的な対策として使いましょう。
まとめ
口臭が気になる場合、歯周病が原因かどうかを確認することが重要です。歯周病や虫歯は進行する前に対処することで、より簡単に予防・治療が可能です。
早期発見のためにも、定期的に歯科医院で検診を受ける習慣をつけましょう。