矯正といえば以前はワイヤー矯正が一般的でしたが、数年前からマウスピース矯正が普及してきました。
患者さん自身で取り外しが可能で、目立ちにくいマウスピース矯正はメリットばかりのように思いますが、きちんと理解していないとトラブルの原因になりかねません。
ここでは治療前に知っておきたい、マウスピース矯正に関する疑問を解決していきます!
Q サボってマウスピースが合わなくなるとどうなるの?
A 旅行で数日装着できない事もあるかもしれませんよね。2〜3日程度なら少しきつくても入るかも知れませんが、1週間以上間隔を空けてしまうと、マウスピースが入らなくなってしまう事が考えられます。
その場合は前のマウスピースに戻っていただいたりします。ただ、それも合わないとなると追加のマウスピースが必要になります。
Q 1日に何時間マウスピースを装着しておくの?
A 歯が移動するのはマウスピースをつけているときだけです。装着時間が1日20時間以下になると、歯の移動量が減り治療期間が長引くこともあります。できるだけ長時間つけておくのが望ましいです。
Q マウスピースの交換頻度を早めれば、治療期間を短縮できますか?
A 患者さんが協力的で歯の移動がスムーズであれば数日早めたりすることもあるでしょう。しかし、それは担当医が判断しておこなうことです。患者さん自身で決めてはいけません。
なぜかと言うと、交換頻度をはやめていくことが良いとは限らないからです。
歯の移動がしきれていないうちに次のマウスピースに進んでしまうと、マウスピースが合わなくなる原因になったり、歯にかかる強い力から痛みがでることもあります。
また過度な力は、歯が変色したり歯の神経が死んでしまったり、歯の根の吸収につながったりします。はやく治療を終えたい気持ちはわかりますが、無理に負荷をかけることはおすすめできません。
さいごに
ここまでマウスピース矯正について書いてきましたが、すべての患者さんが、必ずしもここに書いている通りとは限りません。ひとりひとり歯並びや噛み合わせが違えば、矯正のゴールも違います。
疑問に感じることがあれば、ぜひ担当の歯科医師に相談してみてください♪