コラム

COLUMN

秋の歯周病のリスク

 

 

最近、日が落ちると涼しくなってきましたね。

 

ですが、日中はまだまだ暑く寒暖差で体調を崩す人が多くなります。季節の変わり目は、体調を崩しやすくなるだけでなく、口の中、特に歯周病にも影響を与えることがあります。

 

今回は季節の変化がどのように歯ぐきの健康に関わってくるのか、お話します。

 

 

 

免疫力が低下すると歯周病が悪化しやすい

 

春や秋など季節の変わり目は、気温の変化が激しく、体がその変化についていけずに免疫力が低下しやすい時期です。風邪をひいたり、アレルギーが悪化することも多いですよね。

 

このような免疫力の低下は、体全体に影響を与えるだけでなく、口の中の環境にも悪影響を及ぼします。

 

免疫力が低下すると、歯周病を引き起こす細菌に対する抵抗力も弱まります。結果として、普段はあまり気にならない程度の歯ぐきの腫れや出血がひどくなることがあります。

 

 

 

ストレスが歯ぐきにも影響を与える

 

新年度の始まりや年末年始のように、季節の変わり目は環境の変化や新しい生活のスタートなどでストレスが増えがちです。ストレスは心だけでなく、体にもさまざまな影響を与えます。

 

実は、ストレスによっても免疫力が低下し、歯ぐきの炎症が悪化することがあるのです。

 

特にストレスが強いと、口の中が乾きやすくなり、唾液の量が減ります。唾液には細菌の増殖を抑える働きがありますが、乾燥することでその効果が弱まってしまい、歯周病菌が増えやすい環境が整ってしまいます。

 

 

 

アレルギーや口呼吸の影響

 

春や秋は花粉の季節でもあります。

 

花粉症やアレルギーが悪化すると、鼻が詰まりやすくなり、口呼吸をする機会が増えることがあります。口呼吸をしていると、口の中が乾燥して唾液の自浄作用が低下し、細菌が増殖しやすい環境が作られてしまいます。

 

特に口の中が乾燥すると、歯ぐきが炎症を起こしやすくなり、歯周病の進行を促進する要因となります。

 

 

 

生活習慣の乱れが歯ぐきにも響く

 

季節の変わり目は、気温の変化や日照時間の違いから生活リズムが乱れやすくなる時期でもあります。

 

例えば、寒くなってくると食生活が変わったり、運動の機会が減ったり、睡眠不足になることがあります。これらの生活習慣の変化が、体調に影響を及ぼし、歯周病のリスクを高めることが知られています。

 

特に、栄養不足や睡眠不足は免疫力を低下させ、歯ぐきの健康に直接的に影響を与えます。また、寒くなると歯磨きがおろそかになりがちでです。

 

歯周病の予防には、毎日の口腔ケアが欠かせません。

 

 

 

 

季節の変わり目に歯周病を予防するためのポイント

 

季節の変わり目に歯周病が悪化しないようにするためには、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

 

・規則正しい生活:睡眠をしっかりとり、栄養バランスの取れた食事を心がけることで免疫力を保ちましょう。

 

・ストレス管理:ストレスをため込みすぎないよう、リラックスする時間を持つことが大切です。運動や趣味を楽しむ時間を作るのもおすすめです。

 

・口腔ケアを徹底する:季節の変わり目で体調が優れなくても、丁寧な歯磨きやフロスを使ったケアを忘れずに行いましょう。

 

・湿度管理:部屋の湿度を保ち、口の中が乾燥しないようにすることで、口腔内環境を良好に保つことができます。

 

 

 

まとめ

 

季節の変わり目は、体調管理は難しい時期ですが、実は口腔内の健康、特に歯周病にも影響を及ぼす時期でもあります。日々の生活リズムやストレスをうまく管理し、適切な口腔ケアを行うことで、歯ぐきの健康を守ることができます。

 

季節の変わり目には特に注意を払い、しっかりとケアを続けることが、歯周病の悪化を防ぐ鍵となるのです。