普段皆さんはどんな時に歯科医院に行こうと思いますか??
なんとなく?
しみるから?
違和感があるから?
入れ歯が合わないから?
私たち専門家から言わせてもらうと、症状が現れるのはかなり病状が進行してからです。
もっと早くきてくれれば・・・と思うことがたくさんあります。
もっと早く来てくれたら、神経残せたのにな・・・
もっと早く来てくれたら、削らずに済んだのにな・・・
もっと早く来てくれたら、抜かずに済んだのにな・・・
私たち歯科医師は必要のない処置は行いません。
・削る必要のない歯を削りません
・麻酔する必要のない歯に麻酔をしません
・抜く必要のない歯を抜きません
そういう状況になる前に歯科医院に来てほしいのです。
そこで、私たち歯科医師が推奨しているのが『予防歯科』です。
予防歯科とは虫歯などになってからの治療ではなく、なる前の予防を大切にすることです。
<予防歯科の流れ>
診査・診断
まずお口の中の状態を診察します。レントゲンや歯周病の検査を行います。
除石
除石とは歯石を取ることです。歯石は磨き残しが長期間そのままにされ硬くなったもので、歯ブラシで取れません。
専用の機械を使って除去していきます。
ブラッシング指導
衛生士によるブラッシング指導を行います。
特殊な液で磨き残しを染め出し、普段磨けいいない部分を調べます。
人それぞれブラッシングが不得意な場所が異なります。
歯科衛生士よりその人にあったブラッシング指導を行います。
フッ素
虫歯予防効果のあるフッ素を歯の全面に塗ります
予防歯科のメリット
1、虫歯や歯周病を早期発見・未然に防げる
虫歯は初期のうちは痛みがなく自分でも気づきません。
歯周病に至っては、痛みなく進行し気付いた時には歯がグラグラなんてことも・・・
2、認知症のリスクを減らせる
咀嚼することは脳にとって大きな刺激となります。
歯の本数が少なくなると咀嚼が減り、認知症のリスクが高まることがわかっています。
3、全身の病気を予防
高齢者に多い誤嚥性肺炎は口腔内細菌が肺に侵入して発症します。
脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることもあります。また、歯周病と糖尿病はお互いに影響を及ぼすことがわかっています。
4、 健康寿命を伸ばせる
歯がなく噛めなくなると、認知症や脳血管疾患、心疾患、糖尿病のリスクが高まりますがこの多くが要介護となる主な原因となっています。
まとめ
これからは「治療のために歯医者さんに行く」のではなく、「予防のために行く」時代となります。
お口と全身の健康を守るために歯科医院での『プロフェッショナルケア』と歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の『セルフケア』で予防歯科を実践しましょう。
通院が困難な方は訪問診療でも可能です!
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