コラム

COLUMN

その歯茎、危険?

 

 

みなさんはご自身の歯茎が今どのような状態かご存知ですか?

 

健康な歯茎炎症が起きている歯茎はどんな違いがあるかご存知でしょうか?

また、健康な歯茎歯肉)とは

どのような状態なのかを説明していきます。

 

 

 

健康な歯肉

 

 

特徴

薄いピンク色の歯肉。
歯と歯の間に歯肉が入り込んで弾力がある。
歯肉が引き締まっている。
ブラッシングでは出血しない。

 

 

 

歯肉炎

 

 

特徴

赤色の歯肉。
歯と歯の間の歯肉が丸みを帯び膨らんでいる。
ブラッシングで出血する。
腫れた歯と歯肉との間に歯垢が溜まり悪化する。

 

 

 

歯周炎

 

 

特徴

赤紫色歯肉。
歯と接している歯肉が更に腫れる。
ブラッシングで出血や膿がでる。
歯と歯の間が広がり、食べ物もよく詰まる。
歯肉が退縮して歯が長く見える。
歯周ポケットが深くなり骨(歯槽骨)が溶ける。

(日本臨床歯周病学会引用)

 

 

といった定義があります。

 

 

 

炎症はどのように進んでいく?

 

❶初発期(開始期)歯肉炎

プラーク(磨き残し、細菌の塊)が付着して24時間後、

歯茎の中が菌に侵されていき、それに抵抗しようと免疫機構が働き始める。

 

❷急性歯肉炎(早期病変)

プラーク付着4〜7日の時期で、歯茎の腫れが表面にでてくる。

免疫反応が活動し、細菌と戦う。その戦いの証として歯茎から出血が見られる。

 

❸慢性歯肉炎

プラーク付着後約1ヶ月後、

歯茎の組織の破壊が著しくなり歯周病が始まっていく。

 

 

簡単に書きましたが、人体の中では複雑な形で炎症は進んでいっているのです。

歯茎だけの腫れは治せます。

歯肉炎は治せるが、それが歯周炎まで成長してしまうと完治は不可能です。

 

ただ治らないからといって放置していると更に、

歯周炎は進行し止まることはありません。

 

まずは歯肉炎の段階でしっかり治療する、

また歯周病になってしまったらそれ以上病気が進まないように管理していく。

 

「歯肉炎は治す、歯周病は管理」

 

以上のことがあなたの歯の健康を守るための大切なプロセスです。